ペルシャ猫がコードを噛む|叱らず減らす寝室の整え方
| 文:高木 さな(キャットケアスペシャリスト) | カテゴリ:しつけ

ペルシャ猫がコードを噛むときは、叱る前に配線を隠し、短い遊びで気持ちを切り替える環境づくりから始めます。
コードを噛む、充電器の先をなめる、ベッド脇の配線にじゃれる。ペルシャ猫のそんな行動を見つけると、感電や誤飲が心配になりますよね。
ふわりと穏やかに見えるペルシャ猫でも、気になるものを口で確かめたり、退屈した時間に細いひも状のものへ興味を向けたりすることがあります。大きな声で叱るよりも、「噛めない環境」と「噛まなくて済む習慣」を一緒につくるのが近道です。
まずは、噛む場面を3日だけ見てみる
同じコードでも、猫が狙うのは決まった時間や場所に偏りがちです。いきなり対策グッズを増やす前に、3日ほど短くメモしてみましょう。
- 留守番前後に噛む
- 飼い主さんがスマホを見ているときに近づく
- 寝る前、遊び足りなさそうな時間に始まる
- 充電中だけ先端を気にする
ペルシャ猫は激しい運動を長く続けない子もいますが、「そばにいたい」「静かにかまってほしい」という気持ちを行動で伝えることがあります。ソファで寄り添っている最中にコードへ手が伸びるなら、注目を引く遊びになっている可能性もあります。
噛んだ瞬間に大きく反応すると、「これをすると見てもらえる」と覚えることがあります。
先に守りたいのは、ベッドまわりの配線です
噛み癖のしつけは、猫に我慢させることではありません。危ないものを猫の届く場所から減らすことが最優先です。
充電ケーブルや延長コードは、できるだけ家具の後ろやコードボックスへ。床を横切る部分には、硬めの配線カバーを使うと噛むきっかけを減らせます。使っていない充電器はコンセントから抜き、先端も片づける習慣にしましょう。
とくに寝室は、ベッド脇・加湿器・照明・スマホ充電など、細いコードが集まりやすい場所です。猫が入る高さの棚に充電スペースを設けるだけでも、見た目がすっきりして安全性が上がります。
「ダメ」より、口と手を使える遊びを用意
コードの代わりになるものがないと、片づけても別のひもや小物に興味が移ることがあります。就寝前や帰宅後など、噛みやすい時間の少し前に、短い遊びを入れてみてください。
おすすめは、羽根つきじゃらしを床近くで小さく動かし、最後にけりぐるみやフード数粒へつなげる流れです。10分を一度に頑張るより、5分を2回でも十分。追う・つかむ・けるという一連の動きができると、コードへの関心を切り替えやすくなります。
長毛のペルシャ猫は、遊びのあとに暑そうにしていないか、毛が足に絡んで動きにくそうでないかも確認を。遊びは風通しのよい床で、無理のない速さに合わせます。
噛みそうな瞬間は、静かに誘導します
猫がコードへ顔を向けたら、手で押さえつけたり追い回したりせず、じゃらしを少し離れた場所で動かします。そちらを見たら、コードから遠い場所で遊びを続けましょう。
うまく離れられたときは、落ち着いた声でほめたり、小さなごほうびを渡したりして大丈夫です。大切なのは「コードを噛まなかった時間」に良いことがある、と伝えることです。
Q. 苦いスプレーだけで防げますか?
苦味で近づきにくくなる場合もありますが、猫によって反応はさまざまです。電気コードそのものに使えるかを必ず確認し、スプレーだけに頼らず、配線を隠す・遊びを増やす対策と組み合わせましょう。
かじった跡があるときは、使わずに確認を
コードの被覆が割れている、金属部分が見えている、充電器の先端が欠けている場合は、そのまま使わないでください。小さな破片を飲み込んだかもしれない、よだれが増えた、口を気にする、元気や食欲が落ちたといった様子があれば、早めに動物病院へ相談しましょう。
コード噛みは、環境を一度整えるとぐっと減ることがあります。今夜はまず、ソファでくつろぐペルシャ猫の目線の高さから、寝室の配線を見直してみてください。