エキゾチックの抜け毛|玄関タワーで1分ブラシ
| 文:藤巻 れい(ペットフード・ニュートリションアドバイザー) | カテゴリ:ケア

玄関脇のキャットタワーを、エキゾチックショートヘアの1分ケア席に。帰宅後に背中を数回整えながら、抜け毛と毛並みの変化をやさしく見守る習慣です。
玄関の気配がすると、キャットタワーの上で耳を前に向けて待つエキゾチックショートヘア。そんな「ただいま」の瞬間は、短いお手入れを始める合図に向いています。
毛が短いからブラッシングは不要、と思われがちですが、エキゾチックショートヘアの被毛は密で、ふっくらとした下毛を含むのが特徴です。抜け毛が気になる時期だけ慌てるより、毎日ほんの少し触れるほうが、猫もブラシに身構えにくくなります。 (cfa.org)
玄関脇のタワーを「1分ケア席」にする
帰宅直後の玄関は、人の出入りや靴のにおいで落ち着かないこともあります。キャットタワーはドアの真正面ではなく、少し横にずらした位置がおすすめです。猫が自分から上がり、周囲を見渡せるなら、そこで短いブラッシングを始めましょう。
用意するのは、やわらかいラバーブラシか、先端が丸い獣毛ブラシ。玄関収納の上など、手を伸ばせば取れる場所に置くと続きます。
目的は「たくさん取ること」ではなく、毎日気持ちよく終えることです。
帰宅後1分、3か所だけ整える順番
エキゾチックショートヘアがタワーで落ち着いているときに、次の順でブラシを当てます。立ち去ろうとしたら、その日はそこでおしまいにしましょう。
- 首の後ろから肩へ:毛並みに沿って、ゆっくり3回。
- 背中の中央:手のひらで一度なでてから、3回。
- 脇腹の上側:体を押さえず、表面を軽く2〜3回。
まずは触られることが好きな背中だけでも十分です。お腹、内股、しっぽの付け根は敏感な猫も多いため、毎日の1分ケアでは無理に狙いません。終わったら「おしまい」と声をかけ、いつもの遊びや食事へ移ると、ブラシだけが特別なイベントになりにくいでしょう。
ブラシを嫌がる日は、道具を使わない
耳が横に開く、しっぽを強く振る、体を低くして逃げ道を探す。こうした様子が見えたら、ブラッシングを進めるタイミングではありません。その日は手で首の後ろをひとなでして終え、翌日に持ち越します。
特に帰宅時は、来客や宅配便の音に反応していることもあります。タワーに乗っていても緊張した表情なら、ブラシは見せるだけにして、静かになってからにしましょう。短い時間から慣らし、触られやすい場所から始める方法は、猫にお手入れを受け入れてもらう助けになります。 (bluecross.org.uk)
「抜けた毛」を見る、小さな健康チェック
ブラシについた毛の量だけでなく、被毛の下も1秒だけ見てみましょう。赤み、かさつき、フケが急に増えた部分、触ると避ける場所がないかを確認します。猫は毛づくろいに多くの時間を使うため、いつもより一か所をなめ続ける、毛が薄くなるといった変化は見逃したくないサインです。 (vet.cornell.edu)
また、抜け毛をやさしく取り除くことは、猫が毛づくろいで飲み込む毛を減らす助けにもなります。毛玉を吐くことが増えたうえに、食欲低下、元気のなさ、体重の変化などが重なる場合は、動物病院に相談しましょう。 (vcahospitals.com)
Q&A:毎日ブラシをかけても大丈夫?
Q.短毛のエキゾチックショートヘアでも毎日必要ですか?
A.しっかり毛を取るブラッシングは、被毛の状態に合わせて調整すれば大丈夫です。短毛猫の一般的な目安としては週1回程度とされますが、換毛期や毛量、猫の好みによって差があります。ここでいう毎日1分は、全身をとかし切る作業ではなく、背中を数回なでるように整え、皮膚や毛並みを見て終える習慣です。 (bluecross.org.uk)
玄関で待つ愛猫に、帰宅のあいさつと小さなブラシ時間を。1分でも「触られて心地よかった」で終われれば、毛並みを見る目と、猫との安心したやりとりが少しずつ育っていきます。