スコティッシュの書斎昼寝席|机に乗りにくい整え方
| 文:岡崎 みどり(シニア猫ケアアドバイザー) | カテゴリ:住まい

スコティッシュフォールドが机まわりで落ち着けるよう、寝床・灯り・コードを整える書斎づくりを紹介。そばにいたい気持ちを受け止めながら、安全で静かな昼寝席をつくります。
机に向かうと、決まってキーボードの横や足元に来るスコティッシュフォールド。「そばにいたいのかな」とうれしい反面、コードにじゃれたり、椅子の下に入り込んだりすると、仕事や勉強の時間も少し落ち着きません。
そんなときは、猫を机から遠ざけるよりも、書斎の一角に「ここならゆっくり眠れる」と思える昼寝席を用意するのが近道です。猫の居場所と人の作業場所をやさしく分けると、お互いに気持ちよく過ごしやすくなります。
机の横に「見える寝床」をつくる
猫が机に乗る理由のひとつは、飼い主さんの近くで様子を見ていたいからです。別室に寝床を置くより、まずは机から少し離れた場所に、視線が届く寝床をつくってみましょう。
おすすめは、デスクの真横ではなく、1〜2歩ぶん離れた壁際や本棚の脇です。人の足やキャスター椅子の動きから距離を取れ、猫も安心して体を伸ばせます。
- 小さめのベッドや厚手のブランケットを敷く
- 背中側が壁になる位置を選ぶ
- 机の上が見える向きに入口を向ける
- よく使うタオルを一枚だけ入れる
折れ耳が愛らしいスコティッシュフォールドは、丸くなって眠る姿が印象的です。顔に前足をそっとかぶせて眠るような、静かな昼寝の時間を邪魔しない場所を目指しましょう。
デスクライトは猫の寝床から外す
あたたかなデスクライトは書斎の雰囲気を整えてくれますが、猫の寝床に光が直接当たり続けると、まぶしさや熱が気になることがあります。寝床はライトの真下ではなく、光がやわらかく届く外側へ。
特に、ライトのコードが床を長く這っている場合は注意が必要です。猫の目には、揺れるひもや細い線がおもちゃのように映ることがあります。
ライトの位置を変えるだけで、猫の寝床とコードをまとめて遠ざけられます。
コードはデスクの脚に沿わせ、カバーやボックスに収めます。充電ケーブルも、使わない時間は引き出しへ。猫が遊ぶ対象を減らすより、「触れにくい形に整える」ことが続けやすい工夫です。
本棚のそばは、低い場所から整える
本棚の上段まで行ける環境は魅力的に見えますが、書斎では落下物や不安定な収納が心配です。まずは本棚の近くに低い休憩場所をつくり、上へ行かなくても満足できる選択肢を増やします。
たとえば、床置きの爪とぎをベッドの近くに置き、その横に小さな箱や低めのスツールを用意します。眠る、伸びる、少し体勢を変える。この3つが一角でできると、机や棚へ移動する回数を抑えやすくなります。
本棚には、重い本を下段へ。小物やペン立ては縁ぎりぎりに置かず、ふた付き収納にしましょう。猫のためだけでなく、作業中に物を探しやすくなるメリットもあります。
椅子の下を「立入禁止」にしない工夫
椅子の下は暗くて狭く、猫にとっては落ち着く場所になりがちです。ただし、座るたびにキャスターや足元を確認するのは、飼い主さんにも猫にも負担になります。
そこで、椅子の近くにもっと魅力的な隠れ場所をつくります。横向きにした布製ボックス、入り口の広いドームベッド、ブランケットを半分かけたかごなどがおすすめです。完全に閉じるより、飼い主さんの気配を感じられる半開きの空間が向いています。
Q. 新しい寝床に入ってくれません
最初から寝かせようとしなくて大丈夫です。よく眠る時間帯に寝床を置き、普段使っている敷物を重ねます。近くでおやつを1粒だけあげたり、やわらかく声をかけたりして、「ここに来ると穏やか」と感じてもらいましょう。
作業の切れ目に、10分だけ猫の時間を
机に乗る行動が続くときは、作業前や休憩中に10分ほど、猫じゃらしなどで遊ぶ時間をつくるのも役立ちます。追いかける、つかまえる、落ち着く、という流れができると、その後に寝床へ向かいやすくなります。
遊び終わりは、興奮を引っぱりすぎないことが大切です。おもちゃをゆっくり止め、寝床の近くに置いて終了します。すぐに抱っこして移動させず、猫自身が昼寝席を選べる余白を残しましょう。
書斎は「同じ部屋で別々にくつろぐ」場所へ
猫用スペースを完璧につくり込まなくても、寝床・光・コードの3か所を整えるだけで、書斎の居心地は変わります。スコティッシュフォールドが足で顔を隠しながらすやすや眠り、飼い主さんはその気配を感じながら机に向かう。そんな距離感が、その部屋らしい安心につながります。
猫が急に寝場所を嫌がる、触られることを避ける、動き方に気になる変化がある場合は、無理に環境だけで解決しようとせず、動物病院に相談しましょう。