エキゾチックの顔まわりケア|毎日2分の拭き取り習慣
| 文:森田 ゆき(猫専門ライター・ねこ検定上級) | カテゴリ:ケア

エキゾチックショートヘアの目元・鼻まわり・口元を、嫌がられにくく整える毎日2分のやさしい拭き取り習慣を紹介します。
丸い顔と短い鼻が愛らしいエキゾチックショートヘアは、食後や眠ったあとに目元・鼻まわり・口元の汚れが残りやすい猫種です。放っておくと被毛が固まったり、拭かれること自体が苦手になったりすることも。毎日たった2分、気持ちよく終われる「顔まわりケア」を暮らしに組み込みましょう。
エキゾチックは「顔まわり」を見やすくする
短頭種のエキゾチックショートヘアは、目頭から鼻筋にかけて涙や分泌物が付きやすい傾向があります。また、食べ方によっては口元にフードの粉や水滴が残ることもあります。
毎日じっくり掃除する必要はありません。大切なのは、汚れが少ないうちに気づくことです。なでるついでに、次の3カ所を見てみましょう。
- 目頭:涙で湿っていないか、目やにが固まっていないか
- 鼻のしわ・鼻下:汚れや湿り気、においがないか
- 口元とあご:フードのかけら、べたつき、毛の絡まりがないか
「見せてもらう」ことが、顔まわりケアの最初の一歩です。拭き取れない日があっても、触れたらほめる習慣を続けましょう。
用意するものは、やわらかいコットンだけ
基本は、ぬるま湯で湿らせて固く絞ったコットンか、無香料で猫用の清拭シートです。乾いた汚れを無理にはがすと、皮膚や被毛を引っ張ってしまいます。まず少し湿らせ、汚れをゆるめてからそっと拭き取ります。
人用のウェットシート、香りの強い製品、アルコール入りのものは避けましょう。目の近くに使うものは特にシンプルに。汚れが多いときも、ゴシゴシこするより、数秒あててから一方向へ拭くのがコツです。
2分で終える、食後・くつろぎ中の手順
猫が眠そうなときや、食後に落ち着いたときを選びます。ダイニングで大きくあくびをしながら伸びをしているような、体の力が抜けたタイミングは好機です。
- まず頬をなでる いきなり顔を押さえず、頬から首にかけていつものようになでます。
- 目頭を一拭きする 片目につきコットン1枚が目安です。目に向かってではなく、目頭から外側へやさしく動かします。
- 鼻下と口元を確認する 湿り気や食べかすがあれば、一度だけ軽く拭きます。何もなければ触るだけで終えて構いません。
- 最後は好きなことを添える おやつを少量あげる、窓辺へ行く、遊びを始めるなど、「顔を触られるといいことがある」と伝えます。
毎回すべてを完璧に行うより、嫌がる前に切り上げるほうが次回につながります。
嫌がるときは「拭く」前の練習から
顔に手が近づくだけで逃げる猫には、拭き取りを急がないことが近道です。1日1回、数秒ずつ段階を踏みます。
- 頬に触れて、すぐ手を離す
- コットンを見せて、おやつをあげる
- コットンで頬に1秒触れる
- 目元ではなく、あご下から一拭きする
うまくできた日は、その場で終わりにしましょう。「今日は目頭までできなかった」と思う必要はありません。短い成功体験を積むほど、猫は身構えにくくなります。
ブラッシングとセットにすると汚れが見つかる
顔まわりを拭いたあと、首元・胸元をラバーブラシややわらかいブラシで数回とかすと、抜け毛や小さな毛玉にも気づきやすくなります。エキゾチックショートヘアは短毛ですが、被毛が密で、換毛期には抜け毛が増えます。
顔だけを触られると苦手でも、「なでる→ブラシ→一拭き」の順にすると、お手入れ全体が日常のスキンシップになりやすいでしょう。丸い顔を正面から固定しようとせず、猫が楽な向きのままで行うのもポイントです。
こんな変化は動物病院へ相談を
いつもの軽い汚れとは違う様子が続く場合は、家庭のケアだけで様子を見続けず、動物病院に相談しましょう。
- 目を細める、しきりに前足でこする
- 涙や目やにの量・色・においが急に変わった
- 鼻や口元の皮膚が赤い、ただれている
- 触ろうとすると強く痛がる、怒る
毎日の2分は、きれいにするためだけの時間ではありません。エキゾチックショートヘアの愛らしい表情を眺めながら、「今日はいつもどおり」を確かめる、小さな健康観察の時間にもなります。