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猫の肥満対策|健康的に痩せさせる食事と遊びの工夫

| 文:藤巻 れい(ペットフード・ニュートリションアドバイザー) | カテゴリ:フード

猫の肥満対策|健康的に痩せさせる食事と遊びの工夫

肥満は糖尿病や関節への負担など、さまざまな不調の原因に。愛猫の適正体重の見極め方から、無理のないダイエットの進め方までを解説します。

肥満は万病のもと

ふっくらした猫は愛らしいものですが、肥満はさまざまな健康リスクを高めます。糖尿病、肝臓の病気(肝リピドーシス)、関節への負担、心臓への負担、そして毛づくろいが届かないことによる皮膚トラブルなど、その影響は全身に及びます。愛猫の健康寿命を延ばすうえで、適正体重の維持はとても重要です。

適正体重を見極める「BCS」

体重の数字だけでなく、見た目と触り心地で評価する「ボディコンディションスコア(BCS)」が役立ちます。

  • 理想的:上から見ると腰にゆるやかなくびれがあり、肋骨が薄い脂肪の下に触れる。
  • 肥満ぎみ:くびれがほとんどなく、肋骨が触れにくい。お腹が垂れ下がっている。

肋骨に触れようとしても脂肪が厚くてわかりにくい場合は、ダイエットを検討する目安です。判断に迷うときは動物病院で相談しましょう。

食事によるダイエットの進め方

急激な減量は禁物

猫の急なダイエットは「肝リピドーシス」という命に関わる病気を招く危険があります。減量は「1週間に体重の1〜2%程度」を上限に、ゆっくり進めるのが鉄則です。

給与量を見直す

まずはフードのパッケージに記載された適正量を量って与えているか確認を。「なんとなく」で多めに与えていることは少なくありません。

減量用フードを活用する

低カロリーでも満腹感が得られるよう、食物繊維やたんぱく質を強化した「減量用フード」がおすすめです。必要な栄養を保ちながらカロリーを抑えられます。

おやつを見直す

おやつは1日の総カロリーの1割以内が目安です。与える場合はその分、主食を減らして調整しましょう。

遊びで運動量を増やす

猫は単調な運動を嫌うため、「狩り」を模した遊びでやる気を引き出すのが効果的です。

  • ねこじゃらしや猫用おもちゃで、獲物を追う動きを再現する
  • 1回5〜10分を、1日数回に分けて行う
  • フードを少しずつ隠して探させる「知育」も運動になる
  • キャットタワーで上下運動を促す

体重を「見える化」する

ダイエットの成功には、こまめな記録が欠かせません。週に1回、同じ曜日・同じタイミングで体重を測り、グラフにすると変化が一目でわかります。猫を抱いて体重計に乗り、自分の体重を引く方法でも測れます。100g単位で測れるペット用・ベビー用スケールがあるとより正確です。

多頭飼いでの個別管理

複数の猫がいる家庭では、痩せ猫が太り猫のフードまで食べてしまうことがよくあります。食事の時間と場所を分ける、マイクロチップで認識して特定の猫だけ開く自動給餌器を使うなど、個別に管理する工夫が必要です。「みんな一緒に置き餌」はダイエットの大敵です。

リバウンドを防ぐ

目標体重に達したあとも、油断するとすぐにリバウンドします。維持期も給与量と体重のチェックを続け、おやつの与えすぎに注意しましょう。運動習慣として遊びの時間を生活に組み込んでおくと、体重を保ちやすくなります。

よくある質問

Q. 何kg減らせばよいですか? A. 目標は猫種や体格によって異なります。まずは動物病院で適正体重を確認し、無理のない減量ペース(週に体重の1〜2%まで)で進めましょう。

Q. ダイエット中もおやつをあげていい? A. 1日の総カロリーの1割以内なら問題ありません。その分、主食を減らして調整してください。

ダイエットは「食事8割・運動2割」といわれます。とはいえ無理は禁物。体重をこまめに記録しながら、猫のペースに合わせて気長に取り組みましょう。

タグ:#肥満 #ダイエット #体重管理 #運動

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