ねこのひ(nekonohi) ─ 猫専門のライフスタイルメディア

猫のマイクロチップ|義務化の背景と装着のメリットを解説

| 文:岡崎 みどり(シニア猫ケアアドバイザー) | カテゴリ:健康

猫のマイクロチップ|義務化の背景と装着のメリットを解説

迷子や災害時に飼い主と再会するための備えがマイクロチップです。装着の流れや登録手続き、気になる安全性まで、飼い主が知っておきたい基礎をまとめました。

マイクロチップとは

マイクロチップは、直径1〜2mm、長さ8〜12mm程度の小さな電子標識器具です。専用の読み取り機をかざすと、15桁の識別番号が表示され、その番号と飼い主情報を結びつけて登録しておくことで、迷子や災害ではぐれてしまったときに身元を確認できます。首輪や迷子札と違って外れたり消えたりしないため、確実な「身元証明」として世界的に普及しています。

装着はどのように行う?

専用の注射器のような器具を使い、首の後ろ(肩甲骨のあたり)の皮下に埋め込みます。処置は数秒で終わり、通常の予防接種と同程度の痛みとされています。動物病院で行われる医療行為です。

埋め込んだだけでは情報が紐づきません。装着後は、所定のデータベースへ飼い主情報を「登録」する手続きが必須です。引っ越しや飼い主が変わったときは、登録情報の変更を忘れないようにしましょう。

装着のメリット

  • 迷子からの生還率が上がる:保護されたとき、確実に飼い主が分かります。
  • 災害時の再会に役立つ:地震などではぐれても、身元確認の手がかりになります。
  • 盗難やトラブルの抑止:「誰の猫か」を客観的に証明できます。

安全性について

マイクロチップは生体適合性の高い素材で覆われており、体内で安定して留まるよう設計されています。多くの猫で問題なく使用されていますが、まれに装着部位の一時的な反応が起きることもあるため、装着後しばらくは様子を観察し、気になる点があれば動物病院に相談しましょう。

登録情報は最新に

マイクロチップは「登録情報が正しいこと」が大前提です。電話番号や住所が古いままだと、せっかく保護されても連絡が取れません。連絡先が変わったら必ず情報を更新してください。

よくある質問

Q. すでに飼っている猫にも装着できますか? A. 年齢に関わらず装着可能です。健康状態に問題がなければ、かかりつけの動物病院で相談してみましょう。

Q. GPSのように居場所が分かるのですか? A. いいえ。マイクロチップに位置情報の機能はありません。読み取り機をかざして初めて番号が分かる「身元証明」のための器具です。

マイクロチップは「もしも」のときに、大切な家族と再び出会うための備えです。装着と正確な登録、その両方をセットで考えておきましょう。

タグ:#マイクロチップ #迷子対策 #災害対策 #登録

あわせて読みたい「猫の健康」の記事

猫の健康の記事をもっと見る