失敗しないキャットフードの切り替え方|何日かけて、どんな割合で?
| 文:藤巻 れい(ペットフード・ニュートリションアドバイザー) | カテゴリ:フード

フードを急に変えると、下痢や食べ拒否の原因に。猫がスムーズに新しいフードへ移行できる「7〜10日かけた段階的な切り替え」の手順とコツを紹介します。
なぜ「急な切り替え」はダメなの?
猫の腸内には、いまのフードを消化するのに適した細菌のバランスが整っています。フードをいきなり全部変えてしまうと、この腸内環境が急な変化についていけず、下痢や軟便、嘔吐を起こしやすくなります。また、味やにおいの変化に警戒して、まったく食べてくれないこともあります。
フードの切り替えは、年齢の変化(子猫用→成猫用→シニア用)、体調や体型に合わせた変更、原材料の見直しなど、さまざまな場面で必要になります。そのたびにトラブルなく移行できるよう、「少しずつ」が基本です。
7〜10日かけた段階的な切り替え
新しいフードに、古いフードを混ぜながら少しずつ割合を変えていきます。目安は次のとおりです。
- 1〜2日目:新フード 25% + 旧フード 75%
- 3〜4日目:新フード 50% + 旧フード 50%
- 5〜6日目:新フード 75% + 旧フード 25%
- 7日目以降:新フード 100%
お腹が弱い子やシニア猫は、これより長く、2週間ほどかけてゆっくり進めると安心です。
スムーズに進めるコツ
同じ食感から始める
ドライからドライ、ウェットからウェットなど、まずは同じタイプ同士で切り替えるほうが受け入れられやすい傾向があります。ドライからウェットへなど食感も大きく変える場合は、より慎重に進めましょう。
体調の良いときに始める
体調を崩しているとき、ワクチン接種の直後、引っ越しなど環境が変わった直後は避けて、心身が落ち着いているタイミングで始めます。
うんちと食欲を毎日チェック
切り替え中は、便の状態(軟便・下痢がないか)と食欲を毎日観察します。軟便が出たら、いったん前の割合に戻して、ゆっくり進め直しましょう。
うまくいかないとき
新フードを全然食べない場合は、少し温めて香りを立たせる、旧フードのトッピングを少量加えるなどの工夫を。それでも数日まったく食べない、下痢が続くといったときは、フードが体質に合っていない可能性もあります。動物病院に相談しましょう。
フードの切り替えは「焦らない」が最大のコツ。猫のお腹と気持ちのペースに合わせて、ゆっくり新しい味に慣れてもらいましょう。